【Amazon広告徹底解説!】Amazonだから出来る!商品ターゲティング広告を最大限活用する極意!
皆さんこんにちは!オンサイトのCMO・唐松です。
弊社ではECショップの構築から販促、受注代行を請け負っており、その販促手法のひとつとしてAmazon広告の運用も専門のチームが行なっています。そんな弊社が運用の過程で培ったノウハウをまとめ、お届けする広告運用の基礎知識シリーズ。
AmazonにはASINコードという、独自の商品コードが存在します。さらに、その商品コードを利用したターゲティング広告を実施できることが、Amazon広告の大きな特徴となります。
この商品ターゲティング広告を、うまく活用することで、大きな成果が得られます。今回は、オンサイトでは具体的にどのように商品ターゲティング広告を実施しているか、詳しく解説します。
ASINコードとは
「ASIN」は「Amazon Standard Identification Number」の略で、書籍以外の商品を識別する10桁の固有番号です。Amazonグループの独自コードで、同じ商品はどの国のAmazonでも、同じASINコードで管理されています。
あるモバイルバッテリーのASINコードは「B08VNR2B3X」です。
ASINを指定した商品ターゲティング
Amazonのスポンサープロダクト広告には、「キーワードターゲティング広告」と「商品ターゲティング広告」があります。
「キーワードターゲティング広告」はユーザーの検索行動にもとづいて商品詳細ページに広告を掲載させます。この場合「Amazonのアルゴリズムによって選ばれた」商品に関する広告が表示されることになります。キーワードターゲティングは、GoogleやYahoo!の検索広告と同様のイメージです。
Amazon広告の特徴は、もうひとつのターゲティング方法である「商品ターゲティング広告」です。「商品ターゲティング広告」では、特定のASINをターゲットとして設定することができ、これは自社商品以外でも可能です。つまり、競合商品の商品詳細ページに自社商品の広告を掲載することが可能なのです。
商品ターゲティング広告は「検索結果画面」と「商品カタログ画面」に表示されます。
特に大事なのは「商品カタログ画面」に表示される「その他おすすめ商品欄」です。
商品詳細ページの中段に「この商品に関連する商品」という枠があり、ASINを指定して狙った商品に対してピンポイントで広告を表示できます。これは、自社商品、他社商品関係なく、ASINを指定することで、原則どんな商品に対しても広告表示が可能です。
商品ターゲティング広告の3つの活用方法
オンサイトではASINコードを使った、「商品ターゲティング広告」を3つの戦略で利用しています。ここからはそれぞれの特徴をご紹介します。
自社商品ターゲット
目的:「クロスセル」「アップセル」「競合排除」
自社商品に関連する商品を「おすすめ」欄に掲載することで、ユーザーにセット購入(=クロスセル)やより高単価商品の購入(=アップセル)を促すことができます。
また、同時に、自社の商品にASINターゲしてくる競合商品を排除することも重要な施策です。
・クロスセル
ユーザーが購入を検討している商品に対して、別の商品も購入してもうために、商品ターゲティング広告を利用する手法です。たとえばあるサプリメントを購入した際に、他のサプリメントを広告します。
・アップセル
ユーザーが欲しがっている標品よりも、より「高機能なもの」「高付加価値なもの」「ハイグレードなもの」をすすめます。ユーザーにもっと高機能な上位機種があることを伝えれば、「高くても高機能の方でもいいかも・・・」と購入単価を引き上げることができます。
・競合排除
自社商品に対して、商品ターゲティング広告を実施することは、競合商品の表示を排除する役割もあります。下記の「競合商品ターゲット」を、競合企業も実施しており、自社商品の商品詳細に競合商品が表示される場合も多々あります。その表示自体を0にすることは難しいですが、「自社商品ターゲット」により、競合商品の表示率をさげることは可能です。
「DHC α(アルファ)-リポ酸 30日分」という商品を見てみましょう。クロスセルには、DHCの「はとむぎエキス」「コエンザイムQ10」などのその他の商品がおすすめされています。
またアップセルとして、「DHC α(アルファ)-リポ酸 徳用90日分」がおすすめされており、30日分から90日分へと分量がアップしているものが掲載されています。
競合商品ターゲット
競合商品のおすすめ欄に、自社商品を表示させることで、ユーザーへ認知を促し、比較検討させることで、競合からマーケットシェアを奪うことにつながります。
自社のブランドを向上させ、高評価のレビューを積み上げ、キーワードを分析し、価格帯の見直しをする。他社よりも魅力的にすることで、自社商品へユーザーを流入させやすくなるでしょう。
以下の画像では、「商品説明の下」と「この商品に関連する商品」欄に、他社の商品が表示されています。これを見たユーザーは、「こっちの方が品質が良さそう」「こっちがコスパがいいな」と感じ、それらの商品を含めて比較検討をするようになります。
関連商品ターゲット
利用シーンなどが重なる商品をターゲットすることで、セットで購入してもらえるように促せます。特定の商品に対して、それを補完するような商品を表示させることで、自社商品の認知を獲得するとともに、購買につなげることが可能です。
タンブラーのページを見てみると、「こちらもおすすめ」欄には、フレーバーティーやタオル、トートバッグなどが表示されています。
「タンブラーが欲しいユーザーは、飲み物のお茶や、持ち運ぶためのバッグも欲しいのではないか」と推測して、同じカテゴリー以外の商品もアプローチしています。
競合商品に対してプラスアルファの提案をするという意味で、自社の商品の認知向上につなげることができます。
商品ターゲティング広告は「スポンサープロダクト広告」の一つですが、Amazonには他にも「スポンサーブランド広告」や「スポンサーディスプレイ広告」といった広告表示があります。それぞれの種類についてまとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。
商品ターゲティング広告のまとめ
■自社商品ターゲット
クロスセルやアップセルを使ってユーザーに購入を促し、同時に競合商品の排除にもつながる
■競合商品ターゲット
競合商品のおすすめ欄に自社商品を表示させ、ユーザーへの認知と比較検討を促す
■関連商品ターゲット
利用シーンなどが重なる商品に対して、セットでの購入の拡大を図る
まとめ
今回は「スポンサープロダクト広告」の商品ターゲティング広告の説明と、オンサイトが考えるターゲティング方法の種類についてご紹介しました。
自社商品の露出を増やし、競合商品への流入を防ぎつつ、競合商品のページに切り込んでいく。商品ターゲティング広告は、その3つの視点をもって運用することが大切です。
オンサイトでは日ごろのAmazon広告運用を通して、様々なノウハウを蓄えています。運用に関してお困りの方はぜひ問い合わせ下さい。サイトの構築、運用までをサポートさせていただきます!
CMO
最近まで営業をやってましたが、運営チームの立ち上げのため福岡に移住。
運営業務の自動化、システム化をエンジニアと協力して進めています。
趣味はランニング、スケボー、音楽。