
【Indeed広告徹底解説!】クリックバランスを使ってキャンペーンの成果を改善するには?
皆さんこんにちは!オンサイトの広告運用チームの Obayashi です。
Indeedが日本に上陸する前から、Indeed広告を運用しているオンサイトが、その広告運用ノウハウをチラ見せするこのシリーズ。今回は、【Indeed広告徹底解説!】予算のバランス調整って??の続編となる、「どういう場面でクリックバランス調整」を使うか?を解説します。
1. クリックバランス調整を使うタイミング
そのタイミングは、ズバリ
「キャンペーンの効率悪化の原因が、特定の求人の効率悪化の場合」です。
この場合、不調キャンペーンに対して一定期間「予算のバランス調整」⇒「クリックバランス」を適用することで、一時的にキャンペーン内の求人案件の露出を均等化します。
そして、新しい「エース案件(=応募が獲得しやすい案件)」を発見するスピードを人為的に上げる、という調整を実施します。
2. 内容の説明
それでは、クリックバランスについてより詳しく噛み砕いて説明していきましょう。
2-1. 不調に陥る理由
まず、そもそもなぜ不調に陥ってしまうのかという点を明確にしておかなければなりません。
運用変更をしていないのにも関わらず不調になってしまう理由の大多数は、
エース案件が充足して、掲載終了する
エース案件で応募が獲得できなくなる
┗ 競合案件要因
┗ ニーズ不一致要因
です。
Indeedの通常設定(バランス調整なしを適用)の場合、エース案件へ露出、予算が傾斜されるので、そのエース案件が不調になったとしても、一定期間、エース案件への傾斜が継続する傾向があります。
この状況を是正するために、まずは「クリックバランス」を適用し、エース案件以外も含めて、求人案件の投資配分を均等化することで、「新たなエース案件」を、早く発見することが可能になります。

2-2. 投資配分の是正について
クリックバランスを適用することで、新たに応募獲得できる案件を発掘することが狙いとなっています。
わかりやすく下記の図で説明します。
縦軸を応募数、横軸をクリック数とした場合、
・第一象限=Ⅰ:応募数もクリック数も多い「エース案件エリア」
・第二象限=Ⅱ:応募数は多いがクリック数が少ない案件
・第三象限=Ⅲ:応募数もクリック数も少ない「サブ案件エリア」
・第四象限=Ⅳ:応募数が少ないが、クリック数が多い「ダメ案件エリア」

このうち、ⅠとⅣはIndeedの機械学習によって、存在しないとしてシンプルに考えます。
機会学習が進んだアカウントは、下記のように案件(A~D)が分布しています。

キャンペーンが不調に陥ってしまう場合、
・エース案件の応募率が悪化し、ダメ案件化してしまう
・エース案件が充足し掲載停止してしまう
のような状況になっている場合が多いです。
しかし機械学習には一定期間、情報の蓄積が必要なため、すぐにサブ案件の露出が強化されるわけではなく、ダメ案件化したBの露出が継続してしまいます。
つまり
・ダメ案件化した旧エース案件の露出が継続
・サブ案件は、環境の変化によって応募獲得の可能性はあるが、なかなか露出されない
といった状態になります。

そこで、クリックバランスを適用し、全案件均等に予算配分をおこないます。
クリックバランスを適用し、全案件の中の露出をフラットな状態にすることで、上記の悪循環を打破します。

ダメ案件化した旧エース案件への予算配分を減らす
旧エース案件に割り振られていた予算を露出が少ないサブ案件に配分する
そうすることによって、サブ案件にも日の目が当たるようになり、次のエース案件になる確率が上昇します。

つまりは、過去のエース案件に固執するよりも、現在、未来のエース案件となり得るものに投資したほうが、応募数最大化につながるはず。
そのような狙いを持って「バランス調整なし」⇒「クリックバランス」を適用する施策なのです。
2-3. クリックバランス適用後について
クリックバランスを適用した後は、1週間程度様子を見ます。
新たなエース案件が出てき始めた場合は、再度クリックバランスをバランス調整なしに変更し、エース案件を中心に投資していきます。
出てこない場合は、もう1週間様子見を見つつ、原稿内容の改善を進めます。

3. 実際の結果
では、実際に「バランス調整なし」、「クリックバランス」を適用した結果不調を脱することができた事例を一つご紹介します。
内容
⦿ 検証期間:11月第4週~12月第3週
⦿ 案件数:1,521件
⦿ 検証内容:「クリックバランス」適用による不調キャンペーンの改善

このアカウントは11月後半に応募獲得効率が良かったにも関わらず、12月の初旬に応募獲得単価が極端に悪化していました。
そこで、12月8日に「バランス調整なし」→「クリックバランス」を適用しました。
その後、「クリックバランス」に変更した結果、応募獲得のペースが上昇しています。
また、CPAに関しても施策前と後で比較すると改善していることがわかります。
このように狙いを持って「予算のバランス調整」⇔「クリックバランス」を活用し運用すると、不調の改善につながります。
広告配信が不調に陥っている状況でクリックバランスを適用し、今現在のエース案件を探し当ててみてはいかがでしょうか。
4. まとめ
今回は「どういう場面でクリックバランス調整」を使うかについて解説してきました。
オンサイトでは日ごろのIndeed広告運用を通して、様々なノウハウを蓄えています。今回のようにCLIMBINGで記事にして共有していくのですが、ここでは伝えきれないことも多くあります。
運用に関してお困りの方はぜひオンサイトに問い合わせをいただければと思います。採用戦略設計からサイトの構築、運用までをサポートさせていただきます!

アカウントプランナー
新卒としてオンサイトに入社。
広告運用チームの立ち上げに携わっています。
日々の気づきを広告運用に活かしています。
趣味は散歩。