【Indeed広告徹底解説!】予算のバランス調整って??
皆さんこんにちは!オンサイトの広告運用チームの Obayashi です。
Indeedが日本に上陸する前から、Indeed広告を運用しているオンサイトが、その広告運用ノウハウをチラ見せするこのシリーズ。今回は、Indeedが持つ『予算のバランス調整』という機能について解説します。
目次
予算のバランス調整ってなんだ?
皆さん、予算のバランス調整という機能がどこに存在しているか、ご存じでしょうか。
正解はここです。
↓
「え、そんな機能あったの」という方も多いのではないでしょうか。
その気持ちはよくわかります。こんなちっぽけなチェック項目なんて視界に入らないですし、「なんだこれ」と思いつつ特別注目はしないですよね。
実際に、予算のバランス調整をご存じの方、実際に使用している方は、少ないと思います。
しかし、予算のバランス調整は機能として非常によくできており、使いようによっては成果に大きなインパクトを生み出すことができます。
この記事では、その機能の内容についてご紹介します!
予算のバランス調整の機能とは?
予算のバランス調整とは簡潔にいうと
「求人案件ごとの予算を調整して、クリック数をコントロールする機能」
です。
その中で「バランス調整なし」と「クリックバランス」の2つの設定があります。
「バランス調整なし」はキャンペーン全体で、より多くのクリック総数が得られるように、調整します。ただし、特定の案件にクリック数に偏る場合があります。初期設定は「バランス調整なし」になっています。
「クリックバランス」はキャンペーン内の全求人案件のクリック数が均等になるように、キャンペーン内の求人案件毎の予算を調整します。
・・・
次のセクションにて、図を用いてメカニズムをご説明します。
ともかく、このセクションでは
予算のバランス調整は、「求人案件予算を調整して、クリック数をコントロールする機能」であって、その中に
「バランス調整なし」という、キャンペーン内のクリック総数最大化を目指す設定
「クリックバランス」という、キャンペーン内の全求人案件のクリック均等を目指す設定
の2つが存在するということを頭に入れておいてください。
予算のバランス調整って具体的にどういうメカニズムなの?
それではそれぞれの設定について、どのようなメカニズムで求人案件の予算を調整して、クリック数をコントロールしようとしているか図解してみましょう!
1.「バランス調整なし」を設定している場合、キャンペーン内はどうなるの?
「バランス調整なし」の命令を出された後、indeedのシステムは下記の思考回路でキャンペーン内の予算を調整します。
■ Indeedシステムの思考回路と行動
1. 「バランス調整なし」に設定された
↓
2. キャンペーン内の求人案件のクリックを最大化しよう
↓
3. クリックの獲得できている(しやすい)案件の予算配分を多めにしよう
クリックの獲得できていない(しにくい)案件の予算配分を少なめにしよう
↓
4. キャンペーン内の求人案件の予算配分を3.の考え方のもと調整する
このようなメカニズムによって、キャンペーン内予算をクリックを多く獲得できている(できそうな)案件に寄せていきます。そうすることによって、キャンペーン全体でのクリック数の最大化を目指します。
2.「クリックバランス」を設定している場合、キャンペーン内はどうなるの?
「クリックバランス」の命令を出された後、indeedのシステムは、下記の思考回路でキャンペーン内の予算調整をおこないます。
■ indeedシステムの思考回路と行動
1. 「クリックバランス」に設定された
↓
2. キャンペーン内の求人案件のクリックを均等化しよう
↓
3. クリックの獲得できている(しやすい)案件の予算配分を少なめにしよう
クリックの獲得できていない(しにくい)案件の予算配分を多めにしよう
↓
4. キャンペーン内の求人案件の予算配分を3.の考え方のもと調整する
このようなメカニズムによって、キャンペーン内の案件予算をバランスよく配分していきます。そうすることによって、キャンペーン全体でのクリック均等化を目指します。
実際に「予算バランス調整なし」→「クリックバランス」にしたらどうなるの?
では、実際に「バランス調整なし」、「クリックバランス」を適用した場合、キャンペーン内のクリックはどのようになるのでしょうか。
今回は、「バランス調整なし」→「クリックバランス」に変更した事例を用いて、説明していこうと思います。
■内容
・検証期間:11月第2週~第3週
・案件数:22件
・検証内容:「バランス調整なし」→「クリックバランス」適用後のクリック数の変化
図1は、第2週、第3週に獲得できた求人案件ごとのクリック数のデータになります。
この図表をみると、「バランス調整なし」→「クリックバランス」に変更した結果
①キャンペーン内の「クリック数0回」の案件が9案件→3案件と3分の1に減少している
②キャンペーン内のクリック最大値が95回→49回と約2分の1に減少している
上記2点が変化していることが直観的に分かります。また、正規分布曲線としてデータを図示した図2によって、より顕著に変化を把握することができます。
青色:第2週
赤色:第3週
横軸:クリック数
縦軸:確率密度(案件の多さ)
をそれぞれ表しています。
正規分布曲線においても、クリックの最大値が第2週→第3週にかけて減少していること、クリック数30回以下の案件数が増加していることがわかります。その結果、横長のバラつきの大きい形から縦長のバラつきの少ない形に変化しています。
つまり、「クリックが獲得できていない案件を促進」+「クリック数の多い案件を抑制」の2つが変更後におこなわれている、と言えます。
したがって、この結果によって「クリックバランス」の特性であるキャンペーン内の求人案件の均等化が実際に機能していることが、データで判断することができます。
いかがでしたでしょうか。このように予算のバランス調整は、目的ごとにキャンペーン内のクリック数を調整することができます。
詳細内容のQ&Aは仮説検証をもとに下記に加筆していきます。
Q.どのぐらいの期間で効果が適用されるの?
A.1週間ぐらいで効果がでる。ただ、案件予算の調整は即時適用されるので、効果自体は適用後すぐにはじまると推測される。
まとめ
今回はIndeedが持つ『予算のバランス調整』という機能について解説してきました。
次回は予算のバランス調整を活用したindeedの成果改善についてお話いたします。
オンサイトでは日ごろのIndeed広告運用を通して、様々なノウハウを蓄えています。今回のようにCLIMBINGで記事にして共有していくのですが、ここでは伝えきれないことも多くあります。
運用に関してお困りの方はぜひオンサイトに問い合わせをいただければと思います。採用戦略設計からサイトの構築、運用までをサポートさせていただきます!
アカウントプランナー
新卒としてオンサイトに入社。
広告運用チームの立ち上げに携わっています。
日々の気づきを広告運用に活かしています。
趣味は散歩。