【Indeed広告徹底解説!】自動調整ロボット「アドスル」の全貌
皆さんこんにちは!オンサイトのCMO・唐松です。
Indeedが日本に上陸する前から、Indeed広告を運用しているオンサイトが、その広告運用ノウハウをチラ見せするこのシリーズ。今回は、オンサイトが独自開発した、Indeed広告の自動調整ロボット「アドスル」について、詳細に解説します。
以前の記事(【Indeed広告徹底解説!】Indeedの入札単価はこう決める!)で、Indeedの効果を最大化するには、
「24時間ピッタリで日額予算を消費するように入札単価を調整する」ことが重要だが、「それを実現するためには、人が管理画面をチェックし続けるしか方法がなく、人力では限界がある」と記載しました。
オンサイトでは、その状況を打開するために、自動調整ロボット「アドスル」を独自開発して、24時間365日、休みなく広告を調整し続けることに成功しました。
今回は、その「アドスル」について詳しく説明します。
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目次
APIを使って「入札単価」と「日予算」の設定を自動化
最初に技術的な話から。IndeedはAPIと呼ばれる外部システムと「レポート数値」や「各種設定」を連携するプログラムを公開しています。
参考:https://opensource.indeedeng.io/api-documentation/
※おそらくアメリカ本社管轄で管理されているので全て英語での表記です。
今回、オンサイトのエンジニアがこちらの情報をもとに「アドスル」を開発しました。
このAPIを経由して、
・「レポート数値」を取得
・取得した「レポート数値」を分析
・理想的な設定を算出
・算出した設定をIndeedに反映
という一連の流れを完全自動化し、実行するロボットが「アドスル(=アド(広告)を調整する)」です。
「アドスル」が調整しているのは、「入札単価」と「日予算」の2つです。
ここからは「アドスル」がそれぞれをどのように調整しているかを紹介します。
「入札単価」の調整
では、まずは「入札単価」をどう調整しているかを、実際の数値を例にしてわかりやすく解説します。
月間予算が30万円の場合、1日の予算は1万円です。この1万円を24分割して時間ごとの理想的な予算消化金額を割り出します。その理想的な予算消化金額に対する、実際の消化金額の差分を算出し、
・不足している場合は、入札単価をあげる
・超過している場合は、入札単価をさげる
という調整を実行しています。
同じ入札単価でも、競合の状況やユーザーの変化によって、消化ペースは日毎に常に変化します。それに対応しながら、24時間自動で調整し続けることが可能になっています。
「日予算」の調整
次に、「日予算」をどう調整しているかを解説します。
月間予算が30万円、1日の理想的な予算消化が1万円だったとしても、実際に毎日1万円ピッタリに消化されることはありません。微妙に超過したり、不足したりします。
例えば15日経過した時点で、消化金額が14.1万円だったとします。その場合、残りの15日で(30万円-14.1万円=)15.9万円を消化しないといけません。
その15.9万円を残日数の15日で割り戻した(15.9万円÷15日=)1.06万円を「日予算」として設定します。
これを365日、休みなく実行しています。
トップ運用者の暗黙知を実装し、さらに進化中!
ここまでは、わかりやすい例として、単純化して記載しましたが、実際は
・1日の理想消化ペース
・入札単価の調整幅
・日予算の許容超過幅
などなど、トップ運用者がこれまで運用してきて蓄積された暗黙知が、ロジックに置き換えられています。さらに現在も微調整が繰り返されており、「アドスル」は進化し続けています。
CPAが7,000円から2,500円まで改善!
「アドスル」を広告アカウントに実装することで、CPAが7,000円から2,500円まで改善された例もあります。
この事例は、オンサイトに運用が移管し、「アドスル」を適用した直後、2週間に起こった変化です。
改善要因には、一般的に掲載時期やクリエイティブ改善、キャンペーン構造変更、競合状況など様々な理由がありますが、上記事例は「アドスル」の実装以外は、何も変わっておらず、「アドスル」のインパクトが顕著に現れた事例としてご紹介できるものです。
オンサイトの見解では、「アドスル」の実装により、平均的に1.2~1.5倍の成果改善が見込めると考えています。
オンサイト独自のサードパーティーツール「アドスル」
ひとつだけ、注意いただきたい点があります。
「アドスル」は、Indeedが一般公開しているAPIを利用して独自開発したツールであり、Indeedがその動作保証をするものではありません。いわゆる、サードパーティーツールと呼ばれるものです。
Google広告やFacebook広告では、このようなツールは一般的ですが、Indeedでは「アドスル」以外に聞いたことがないので、2021年4月時点で「日本で唯一、日本初」だと思います。
最後に
現状のIndeed広告運用に対して
・自社運用しているが、調整が面倒
・代理店がきちんと調整しているか不安
など、お悩みの方は、お気軽にお問い合わせください!
CMO
最近まで営業をやってましたが、運営チームの立ち上げのため福岡に移住。
運営業務の自動化、システム化をエンジニアと協力して進めています。
趣味はランニング、スケボー、音楽。